TCK WAY Vol.4 和親協力、職責完遂

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Vol.4 和親協力、職責完遂

創業から約20年程が経った昭和40年代。周知のとおり日本は高度経済成長の真只中にあり、TCKもご多分に漏れず、次々と新規のお客様と取引を開始しておりました。そんな中、広島に本拠がある大手食品製造会社が栃木に進出するという情報を入手しました。1日10,000平米、約15,000ケースの段ボール函の受注が見込まれるその案件を受注すべく、TCK茨城工場の担当営業は数えきれない程の回数広島へ出向き、漸く注文を戴くことができました。
1日約15,000ケースの段ボール函の納品には、生産計画、在庫計画を立て、ドライバーとトラックの手配を何日も前から進めて計画通りに段ボール函をトラックに積み、ドライバーが納期通りに茨城から栃木へ搬送する必要があります。ある祝日、いつも通り茨城工場を出発したトラックが、到着予定時刻になっても「宇都宮の事業所に現れない」と、お客様から連絡が入りました。当時は携帯電話のない固定電話の時代で、ドライバーとの連絡がとれません。配送課で茨城工場周辺を回りましたがトラックは見つからず、15,000ケースの納品ができない信用の失墜になりかねない一大事が発生しました。唯一の救いは、到着予定時刻と納期との間にまだ猶予がある事でした。後でわかった事ですが、そのドライバーは栃木へ向かう途中に急病を患い、動けなくなっていました。
職責完遂のためには迷わず、慌てず、果断に動く。配送課から関連部門に連絡し、在庫の確認、在庫不足分の段ボール函製造、最速での茨城から栃木への搬送ができるベテランドライバーへの頼み込み及び手配、それからトラックの手配。日頃から社員が和親協力していたが故に、祝日であっても迅速に体制を整え、動くことができました。

「和親協力社業に精励し会社と共に向上発展の道を歩まむ」 (社訓より)

その後、15,000ケースの段ボール函を積み込んだトラックは、ベテランドライバーの運転で茨城工場から栃木のお客様に向けて急ぎ出発し、納期通りにお客様へ納品することができました。

「職責完遂に熱意を傾注して最善を尽くさむ」 (社訓より)

(終)

社訓

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