日本人がベトナムに来て間違いなく驚くことの一つが、道路状況です。
写真を見たらお分かりいただけるかと思いますが、ベトナムでは車よりもバイクの方が圧倒的に多いです。
特にホーチミンでは道路上はバイクだらけ。
それもそのはず、ホーチミン市の人口は約780万人、それに対して市内のバイク登録台数は約600万台、車の台数は60万台程度だそうです。
住民の交通機関利用の約9割はバイクとのことで、これではバイクだらけになってしまいます。
しかも交通規制が効いていない状況で、まさしくカオスという表現が適切な状況です。
信号や横断歩道もあるところにはありますが、意味をなしていないケースもよくあります。
歩行者優先という感覚はあまりないようです。
これでは道を渡るのも一苦労で、隙を見計らって道路を渡るしかありません。
ただ、隙を見てというよりは、向かってくるバイクの運転手と目を合わせながら、ゆっくりと一定ペースで歩いていると、バイクが避けてくれるのでうまく渡れるという感じです。
最初は抵抗があり、私も怖かったのですが、慣れてくると案外渡れてしまうのが不思議なところ。
制度も違い、法律も違い、文化も風習も違う国では、母国の常識は通じません。
まさしく郷に入れば郷に従えということなのでしょう。
日本との違いに驚くこともありますが、こういった風習の違いという点でもベトナムを理解できたらと思います。
文責:小嶋